マーケティングとテクノロジーの融合により、社会や生活者に新たな価値を提供し続ける博報堂テクノロジーズでは、多様なバックグラウンドを持つテクノロジー人材が活躍しています。今回お話を伺ったのは、Value Co-Creation Center所属の金子さんと、開発第1センター所属の佐々木さん。 おふたりの異色のキャリアや博報堂テクノロジーズを選んだ理由、異業種・異職種出身だからこそ感じる博報堂テクノロジーズでエンジニアとして働く魅力を語っていただきました。
構想から顧客の声までを見届けるプロダクト開発に携わりたい。2人がキャリアを再構築した理由
まずはお二人のこれまでのキャリアについて教えてください。博報堂テクノロジーズに入社するまでは、どのような道を歩まれてきたのでしょうか。
金子:私の経歴は少し変則的かもしれません。大学卒業後、新卒でエンジニアとして就職したのですが、当時ほかにやりたいことがあり、その活動に注力するために一度正社員を辞めました。 とはいえ生活していくためのお金は必要ですから、エンジニアの経験を活かして週3〜4日勤務の派遣社員として働き続けていました。
その後、仕事に制限をかける必要がなくなったため、改めてエンジニアとしてしっかりキャリアを築こうと決意し、転職活動を経て博報堂テクノロジーズに入社しました。

佐々木:私は元々フィットネス業界で働いていました。5年ほどインストラクターや店舗の受付業務をしていたのですが、長く働き続けることが難しいと感じ、「手に職をつけたい」という思いからIT業界への転身を決めました。
未経験からのスタートだったので、いろいろな業界のノウハウや開発スキームを学びたいという思いがあり、SESでエンジニアとして働くことを選びました。そこから約9年間、基幹システムやECサイト、メディア関連の集計システムなど、様々な現場で要件定義から実装まで幅広く経験を積んできました。
転職先を選ぶ際には、何が決め手になりましたか。
金子:派遣社員時代は主にコーディングを担当していたのですが、仕様書通りに作るという働き方に物足りなさも感じていました。「もっとこういう機能があった方がユーザーは喜ぶのに」と思っても、立場上それを提案して実現することが難しかったんです。 再スタートにあたり、マーケティング視点を持って「どんなプロダクトを作るか」という上流工程から関わりたいと強く思うようになりました。
博報堂テクノロジーズは、エンジニアであっても企画やマーケティング領域に踏み込んでいける土壌があり、ここなら自分のやりたかったプロダクト作りができると感じて入社を決めました。
佐々木:私も金子さんと少し似ているのですが、「自分が作ったものに最後まで責任を持ちたい」という思いが強かったですね。 SESにも現場によっていろいろなポジションや働き方がありますが、私の場合は担当プロジェクトがリリースを迎えるとすぐに次のプロジェクトへ移ることが多く、一つのプロダクトに長く携わるというよりは、多種多様な案件を経験するスタイルでした。しかし、自分が開発に携わったシステムがどう使われているのか、どう成長しているのかを見届けられないことがもどかしくて。 一つのプロダクトに深く腰を据えて関わりたいと考え、事業会社への転職を希望しました。
その中で博報堂テクノロジーズを選んだのは、博報堂DYグループが掲げる「生活者発想」というフィロソフィーに共感したことと、ここなら固定概念にとらわれず、先端技術を用いて柔軟な開発ができそうだと感じたからです。

求めていた経験を掴み取ることができた開発現場
現在お二人が開発に携わっている「STRATEGY BLOOM」について教えてください。
佐々木:「STRATEGY BLOOM」は、博報堂DYグループが開発を進めている「CREATIVITY ENGINE BLOOM」という、5つのモジュールで構成されたプロダクト群のうちのモジュールのひとつです。「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、博報堂DYグループが保有するデータとAIなどのテクノロジーを掛け合わせ、グループ社員のマーケティング業務や創造性を支援するための統合プラットフォームです。 機能ごとにいくつかのモジュールに分かれているのですが、私たち2人はその中のマーケティング戦略領域を担う「STRATEGY BLOOM」のプロダクト開発を担当しています。
おふたりそれぞれの具体的な担当領域と、業務内容をお聞かせいただけますか。
金子:私は「STRATEGY BLOOM CONCEPT」というプロダクトを担当しています。これは、TBWA HAKUHODOの細田高広Chief Creative Officer(CCO)の著書『コンセプトの教科書―あたらしい価値のつくりかた』をベースに、細田さんの思考プロセスをAIに学習させ、ツール化したものです。このツールを使うことで、どんな職種の方でも、それぞれの仕事に必要とされる質の高いコンセプトを生み出せるよう支援します。
私はリリースの数ヶ月前からこのプロジェクトに関わり始めました。最初はQAエンジニアとしてテスト設計やテストの実行などを担当していましたが、現在は開発業務に加えて、開発メンバーのタスク管理や、進捗管理を行っています。
また、企画担当の方々とともにプロダクトを良くしていきたいという思いから、施策検討段階で開発側から提案をさせてもらうこともあります。
(参考:「STRATEGY BLOOM CONCEPT」プレスリリース)

佐々木:私が担当しているのは「STRATEGY BLOOM CONTENT」というプロダクトです。博報堂DYグループでは、専門チーム「コンテンツビジネスラボ」が毎年「コンテンツファン消費行動調査」という大規模なオリジナル調査を実施しています。そのデータを活用して、企業マーケティング目的に沿った、最適なタイアップコンテンツ(音楽やアニメなど)の選定を支援するのが「STRATEGY BLOOM CONTENT」です。
こういったコンテンツの選定は、これまで業務が専門分野ごとに細分化、かつ属人化しがちだったのですが、このプロダクトを活用することで、効率化・高度化できると同時に、データというエビデンスに基づいた提案ができるようになります。
私が入社した2025年3月のタイミングではすでに初期開発がおおよそ完了しており、同年5月末に初期リリースが行われました。現在は、実際にプロダクトを使っていただき、その反応を踏まえてプロダクトを育てていくフェーズにあり、私が開発PMとしてチームビルディングや企画側との要求整理・要件化を含め、プロジェクトを推進しています。
(参考:「STRATEGY BLOOM CONTENT」プレスリリース)
これまでに、特に印象に残っているプロジェクトや、苦労したエピソードはありますか。
金子:2025年末に実施した、「STRATEGY BLOOM CONCEPT」の大規模アップデートが特に印象に残っています。「サービスを最後まで使ってくれる人を増やす」というKPIに焦点をあてて、企画のメンバーと、開発メンバーとみんなでたくさん話し合いを重ねながら半年以上の期間をかけて機能開発を行いました。
課題解決に向けて、企画の最初の段階から関わることも初めてでしたし、技術的なチャレンジもありました。私は元々バックエンドの開発がメインでインフラ周りの経験が浅かったのですが、今回はUIの大幅な変更に伴ってデータ構造を根本から作り変える必要があり、インフラ知識を勉強しながら進めました。
意見がなかなかまとまらなかったり、リリース直前に問題が発覚したりなど、大変なことも多々ありましたが、言われたものを作るのではなく、企画段階からみんなで議論して一つのものを作り上げるという、私が転職で求めていた経験ができた感慨深いプロジェクトです。

佐々木:私は、入社してすぐにリーダーポジションを任されたこと自体が大きな挑戦でした。 SES時代はあくまで開発の実動部隊だったので、予算管理や他部署との調整といった業務は未経験でした。それを自分の裁量で進められるのはチャレンジングですが、面白いです。
また、「STRATEGY BLOOM CONTENT」の開発においては、チームの内製化を意識しており、協力会社の方々も含めてワンチームであることを大切にしています。立場に関係なく一人ひとりの意見を尊重し、全員で開発方針を決めていくスタイルです。どうすればより良くなるかを全員が主体的に考えられる環境を作りたいと思って取り組んでいます。
新しい領域に切り込んでいける環境が博報堂テクノロジーズの魅力
博報堂テクノロジーズで働いてみて感じる「魅力」や「働きやすさ」について教えてください。特に、女性エンジニアの視点から感じることはありますか。
金子:一番の魅力は、職域の柔軟性ですね。これまで経験してきた職場では、職種や役割がカチッと固まっていることが多かったのですが、今は手を挙げればエンジニアでも企画会議に参加させてもらますし、逆にマーケターの方がコードを書いてくることもあります。職種の垣根を超えて、良いものを作るために越境できる文化は魅力的だと思います。
女性としての働きやすさで言うと、やはり在宅勤務(リモートワーク)が定着している点が大きいです。 出社が必須の職種や職場ですと、結婚や出産といったライフイベントの際に、働き方を大きく変えざるを得ないことがあります。でも、博報堂テクノロジーズのエンジニアであれば、場所を選ばずに働けます。
子育て中の方も多いですし、急な対応が必要な時も柔軟に調整がきく。これは女性がキャリアを長く続ける上では大きなポイントだと思います。 また、社内には女性の管理職もいますし、産休・育休から復帰して長く第一線で活躍されている先輩も多いので、ロールモデルが身近にいる安心感もありますね。

佐々木:私もリモートワークの恩恵はすごく感じています。前職のフィットネス業界や、ITへ転職した後も、完全に出社型の会社は少なくなかったので、今の柔軟さは本当にありがたいです。
それから、社内の雰囲気として伝えたいのは良い意味で「優しいシステムオタクの方が多い」ということ(笑)。専門知識を持ったプロフェッショナルがたくさんいて、お互いにリスペクトし合っている空気がありますし、分からないことを聞くとすごく丁寧に教えてくれます。
仕事以外の交流も定期的にあり、私と金子さんは部署横断で行った野球観戦がきっかけで仲良くなりました。
AI領域は、エンジニアとしてやりがいのあるチャレンジ
今後、ご自身のキャリアや担当プロダクトをどう成長させていきたいですか。
金子:プロダクトとしては、AI技術の進化スピードに合わせて「STRATEGY BLOOM CONCEPT」をさらにモダンなものにアップデートしていきたいです。
また、現在は新しい挑戦としてスキル伝承に関する新規プロダクト開発の挑戦も始まっています。細田CCOの思考プロセスをAI化したように、博報堂DYグループ内にいる様々なプロフェッショナルのスキルをAI化して継承していくプロジェクトです。企画の立ち上げ段階から声をかけていただき、参画しています。 今後はエンジニアという枠にとらわれず、サービス全体の設計や、ものづくり全体をリードできる人材になっていきたいですね。
佐々木:「STRATEGY BLOOM CONTENT」に関しては、コンテンツ市場のトレンドの激しい変動に柔軟に対応できるプロダクトに育てていくことが目標です。また、「STRATEGY BLOOM」内の他のプロダクトとの連携も強化し、マーケティング戦略全体を一気通貫で支援できるプラットフォームにしていきたいと考えています。 個人のキャリアとしては、やはり最新技術へのキャッチアップですね。今後は、より積極的にAIなどの先端技術を取り入れたプロダクト開発に挑戦していきたいです。

最後に、エンジニアへの転身を考えている方や、キャリアに悩んでいる女性に向けてメッセージをお願いします。
金子:今の時代、ITを使わないビジネスはありません。金融でも医療でも、どんな業界に行ってもエンジニアのスキルは必要とされます。一度スキルを身につけてしまえば、ブランクがあっても復帰しやすいですし、働く場所や時間の融通も利きやすい。 今後どんどんAIを含めてテクノロジーが発達していく中で、キャッチアップが大変な面もありますが、最先端の技術をいち早く使いこなせるようになって、自分の強みにできるというのは魅力的だと思っています。
佐々木:私は接客業の経験を受けて、もう少し地味な仕事をしてみたいと思ったのと、もともと専門職への興味があったという動機でIT業界に入りました。でも実際にやってみると、エンジニアは決して地味な仕事ではありませんでした。チームで話し合い、協力して一つのものを作り上げる達成感や、自己成長の実感を日々得ており、やりがいがある仕事だと感じています。 もし迷っているなら、思い切って自分の進みたい道に挑戦してみてほしいです。
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