フリーランスエンジニアから、「自分が知らない世界」を求めてマーケティング業界へ
プロダクト開発センター アプリケーション開発部に所属する橋本が開発に携わっているのは「A-Flow」というプロダクト。広告の運用を自動化し、クライアントをサポートするシステムです。
「『A-Flow』の開発チームは全部で6人。別のチームを兼任している方を含むエンジニアが4人と、プロダクトのクオリティをサポートするQAエンジニアが1人、プロダクトに対して『どのようなものを作っていくか』を判断するPO(プロダクトオーナー)が1人。その中で、2023年10月からチームリーダーのポジションを任せていただいています」
橋本が「A-Flow」の開発に関わり始めたのは2019年1月から。まだフリーランスのエンジニアとして働いていたころでした。
「フリーランスの副業として、『A-Flow』の開発に力を注ぐ日々でした。当時はプロダクトの立ち上げ期だったこともあり、自分と同じ立場のフリーランスエンジニアも多く在籍していました。
私は新卒から2年半ほど会社員として働き、2度の転職を経験してからフリーランスになりました。当初は自分の技術力に自信があったのですが、第一線で活躍しているフリーランスエンジニアの方と接していく中で、『まだまだ』だということを実感したんです。ちょうど将来(結婚)を考えていた時期でもあり、また会社員として仕事をしながら技術を磨いていきたいと思い始めていました」
そんなときに、正社員としての誘いを受け、入社を決めたという橋本。「マーケティング」という業界に飛び込んだ1番の理由は「知的好奇心から」だったと話します。
「昔から『自分がやったことがない分野に挑戦したい』という気持ちが強いんです。自分が知らないことを、深く知っていきたい。広告というものを知らなかったからこそ、せっかく会社に入るなら、新しい業界に飛び込んでいきたいと考えたんです。
その中でもこのチームを選んだ理由は、第一にメンバーの技術力の高さ、そしてコミュニケーションの心地よさに、魅力を感じたからでした」
いい意味で“理屈っぽい”エンジニア集団の中で。リーダーとしての自分の役割
「A-Flow」の開発メンバーとしては、「もうすっかり古参になりました」と笑う橋本。フリーランスの時代から変わらず、チームの雰囲気は「心地がいい環境」だと話します。
「いい意味で“理屈っぽい”人たちが揃っているんです。仕事をする時には本当に理屈で進めていきますし、議論もスムーズで合理的。かといって、一般的な理系のイメージではなく、ときには会話でネットミームが飛び交うような、和気あいあいとした環境です。
さらにメンバーの意欲、積極性が高いことにも驚かされています。『私がやる!』という気持ちを全員から感じて、刺激を受けています」
2023年10月、チームのリーダーというポジションになり、率いる立場として大きなプレッシャーを感じていると橋本は言います。
「チームリーダーとしての役割を拝命したときに感じたのは、『ふたつの軸』があるということです。ひとつはプロダクトに対しての責任。『A-Flow』は広告運用の自動化ツールで、簡単にいうと、広告を運用するためにかかるものすごい工数を軽減するシステムです。
たとえば、広告には予算が限られています。予算の範囲を超えた時点で広告をストップしなければならないので、月末に夜中まで作業者が張り付いて監視するなんてことがあったんです。そんな人力で行われていたことを自動化するのが『A-Flow』です。
クライアントである運用者のコストを削減しつつ、広告の効果を最大化するというプロダクトの目的に対して、より多くの価値を提供可能にしていくのが自分の責任・役割だと思っています」
そして、もうひとつの軸がチームメンバーに対しての責任だと、橋本は語ります。
「プロダクトへの責任を果たすためにも、必要になってくるのはエンジニアの力です。エンジニアが進めるべきタスクの障害となるような悩みや迷いを解消していくのも、自分の役割だと考えています。
現在の博報堂テクノロジーズ プロダクト開発センターは、元は3つの会社からエンジニアが集っているので、これまでの業務との兼ね合いでエンジニアの負荷に偏りが出てしまうこともあります。それで疲弊してしまわないように整理して、今やるべき『A-Flow』の開発に力を注げるようにしていくことが、自分がこれから成すべき責任だと思っています」
集まった個性が共鳴して、マーケティング×テクノロジーが加速していく
博報堂テクノロジーズ プロダクト開発センターにnegocia株式会社、株式会社アイレップ 、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC) のエンジニアが集結したことで、横のつながりが活発になったと橋本は話します。
「フリーランスとしてジョインしていたころの情報取得と比べると、博報堂テクノロジーズで一緒になって横のつながりが増えたことで、最新の情報が伝わってくる速度が格段に上がっているんです。『広告の媒体が今後どうなっていくか』『新旧のバージョンでどう変わるか』など、Slack上で常に最新情報が飛び交って、それだけでも大きな助けになっています」
橋本が立ち上げ期から携わり、開発を進めてきた「A-Flow」。今後はさらなる進化を見据えていると言います。
「広告の運用自動化ツールとして、『A-Flow』にはまだ広告の種類によって適用できるもの、できないものがあるんです。適用できるものをさらに増やしていくというのが『A-Flow』がめざしている場所。そのためにも、システムの修正やリアーキテクチャ(システム設計の見直し作業)にも力を割いてきました」
「A-Flow」は2023年の5月にリアーキテクチャ作業を一旦終え、新しいバージョンをリリースしました。それは「本当に大変な作業だった」と振り返る橋本。
「当時のリーダーが設計したリアーキテクチャ作業の全体方針を、しっかり理解してコードに落とし込むことが難しかったです。
今回は半年以上を費やした大きな仕事で、それまでの設計では広告量や媒体の増加に対応しきれないこと、また現状のままだとコードが複雑になりすぎてメンテナンスが難しかったので整理するためにも手掛けることに。コアとなる重要な部分の設計を担当しましたが、今まで開発に携わってきた中でも、最も大変な作業でした。その作業を一旦成し遂げて、クライアントに新しい価値を提供するための下地が完成したんです」
今後、どのような価値を提供していくか「ビジョンは決めている」と話す橋本。そのためにも、今のチームの存在は欠かせないと言います。
「博報堂テクノロジーズとなったことで、本当にいろいろなメンバーが集まってきていると感じます。自分たちのチームに限って考えても、私は開発のスピードは速い方ですが、少し見逃しが多いタイプだと自覚していて。一方で、丁寧に正確に開発を進めるメンバーもいて、お互いサポートを受けあうことでチームが本当にうまく回っているのを感じています」
いつかは新しいプロダクトのマネジメントを。めざしたい場所を自由に伝えられる会社
チームと共に、次なる目標へと進んでいる橋本。博報堂テクノロジーズには「自由に意見を言える環境がある」と話します。
「会社のいいところのひとつに、結果はもちろん求められますが、結果の出し方に関しては大いにチームへ任せてくれるという点があると感じます。チーム全体で相談しながら自分たちの裁量で試行錯誤していけるんです。
また、この会社には自分がやりたいことを上司に聞いてもらえる環境があります。プロダクト開発センターのセンター長兼執行役員との1on1でキャリアについて相談して、『マネジメントを経験したいです』と話したこともあるんです。
今の中長期的な目標は『A-Flow』に限らず、別のプロダクトの立ち上げにもマネジメントとして関わることができたら、と思っています。『A-Flow』はある程度安定してきて、スケールアップを図っていくフェーズ。この先また、ゼロからイチを作るフェーズの難しさを経験したいと思っています」
「こうやって、自由に、自分がめざしたい方向を話せちゃうのが博報堂テクノロジーズのプロダクト開発センターなんですよ」と笑って話す橋本。今、チームを率いるリーダーになったからこそ思う、共に新たな挑戦に臨む未来の仲間に求める人物像を語ります。
「チームのリーダーになり、これからの目標をチームとして達成できるようにマネジメントをしていかなければと気を引き締めています。まずはエンジニアの迷いがなくなるよう、『整理する』『周知する』『ドキュメント化』するというところを進めていかなければなりません。無駄になってしまっていた作業を減らすような仕組みを作っていこうと思っています。
一緒に働きたいと感じるのはやはり『積極的な人』。そして『責任を持って仕事を成し遂げられる人』です。仕事を成し遂げるというのは、1人で作業をこなすという意味ではなくて、目的に向かって周りと相談しながら、最後まで進めていける人ということ。博報堂テクノロジーズなら、自分のめざしたい道を切り開いていけるはずです」
※ 記載内容は2023年10月時点のものです
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