博報堂テクノロジーズ、オペレーションズ・リサーチ学会の事例研究賞を受賞
博報堂テクノロジーズ、 オペレーションズ・リサーチ学会の事例研究賞を受賞

株式会社博報堂テクノロジーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:中村信、以下 博報堂テクノロジーズ)は9月11日(木)-12日(金)、広島大学で開催されたオペレーションズ・リサーチ学会 2025年秋季研究発表会において、 東京科学大学工学院経営工学系中田研究室との共同研究結果に関して「事例研究賞」を受賞いたしました。

表彰の概要

  1. 賞名:第45回オペレーションズ・リサーチ学会「事例研究賞」
  2. 対象研究(論文):「 Keyword-Level Bayesian Online Bid Optimization for Sponsored Search Advertising
  3. 著者:馬嶋 海斗(東京科学大学)、川上 孝介(株式会社博報堂テクノロジーズ)、石塚 湖太 (株式会社博報堂テクノロジーズ) 、中田 和秀 (東京科学大学)
  4. 掲載学術誌: Operations Research Forum, Vol. 5, No. 2, pp. 1-32.Springer International Publishing (2024).
  5. 表彰式:2025年9月10日、広島大学(広島県東広島市)

研究の概要と意義

本研究は、クリック課金型の検索連動広告におけるキーワード単位の入札価格最適化をテーマとしています。広告主が実際に取得できる「インプレッション数・クリック数・コンバージョン数・広告費」のみを用い、ベイズ推論とバンディットアルゴリズムを組み合わせることで、限られた情報下でも高精度な入札戦略を自動的に導き出すアルゴリズムを提案しました。

特に、クリックやコンバージョンといった正例データが乏しい状況においても、安定して効果を推定できる点が特徴であり、実データを用いた検証によりその有効性を確認しています。これにより、企業がより少ない情報とコストで効率的に広告配信を行うことが可能となるなど、広告運用の自動化・最適化に直結する成果が得られました。

オペレーションズ・リサーチ学会「事例研究賞」について

日本オペレーションズ・リサーチ学会における「事例研究賞」は、実社会における課題解決にOR(オペレーションズ・リサーチ)の手法を応用した優れた研究事例を対象に授与されるもので、毎年3件程度が表彰されます。

この記事に登場する人:

川上 孝介(かわかみ こうすけ)
データテクノロジー2部 部長

データテクノロジー2部の運営・戦略を担当し、CV(画像)、NLP、運用評価、Agentic AIの4領域を横断的にマネジメント。生成AI×広告クリエイティブの基盤開発を推進し、画像制作支援ツール群やONE AIGENTなどのプロダクト開発を統括。AI技術による広告業界のイノベーション創出に注力している。

石塚 湖太(いしづか こうた)
データテクノロジー2部 Data & Agentic AIチームリード

広告クリエイティブ領域におけるAI技術開発を推進。現在は「ONE AIGENT」の開発リーダーとして、リサーチから戦略立案、クリエイティブ生成までを一気通貫で行うAIエージェント基盤の構築に取り組んでいる。技術×ビジネス両面からソリューション設計を主導し、広告制作の効率化と品質向上を追求している。

「ONE AIGENT」について
リリース:https://www.hakuhodody-one.co.jp/news/news-release_202508062596/


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