レポート「世界との距離」を肌で感じる:CES 2026派遣レポート
レポート「世界との距離」を肌で感じる:CES 2026派遣レポート

テクノロジーが急速に進化するなか、マーケティング×テクノロジーの領域で世界一級の存在を目指す博報堂テクノロジーズにとって、「個人の主体性」と「学びへの投資」は重要なテーマです。 

2026年1月には、米国・ラスベガスで開催された世界最大級のテックイベント「Consumer Electronics Show 2026(以下、CES)」に当社設立以来初となる若手社員5名の派遣を実施しました。今回は、派遣されたメンバーが持ち帰った「知見」と、それによって組織に生まれた「変化」をレポートします。 

個々の学びを支える「博報堂テクノロジーズアカデミー」の哲学

当社には、社員の能力開発を支援する「博報堂テクノロジーズアカデミー(以下、アカデミー)」という組織があります。

大きな特徴は、一人ひとりの成長を支援する豊富なプログラムが設けられていること。そしてその一環として、人材育成予算の使い道を社員自らが主体的に選べる「PLP(パーソナライズド・ラーニング・プログラム)」という制度があることです。

会社が決めた研修をこなすのではなく、自分が目指すキャリアのために必要な学びを自分で選ぶ。アカデミーはこの哲学のもと、PLPによる個別支援のみならず、組織としてインパクトの大きい学習機会も積極的に提供しています。今回のCES派遣も、若手社員たちにグローバルトレンドを肌で感じてもらうために企画されました。

(博報堂テクノロジーズアカデミーに関する記事はこちら

多彩な「実践型プログラム」で、二刀流人材への進化を支援

アカデミーが提供するのは、海外視察だけではありません。マーケティング×テクノロジーという二刀流人材への進化を支援するため、多角的な実践型プログラムを年間通して開催しています。

直近のFY25においても、現場で即戦力となる知識を習得するための特別研修が実施されました。

  • マーケティング研修: 博報堂DYホールディングス/博報堂 執行役員でもある当社CEOの中村をはじめとした、マーケティングのプロフェッショナルたちが講師を務めるオリジナル研修。実際の案件も題材にしながら、3C分析などの基本フレームワークから、博報堂DYグループのDNAである「生活者発想」をクライアントへの価値提供につなげる方法まで、深く理解するためのプログラムを実施しました。現場の豊富な経験に基づいた、実務に直結する知見を得られる機会として、社員からも非常に大きな反響がありました。

  • アカウンティング研修: 自身のプロジェクトやプロダクトにおけるコスト・収益構造を理解し、収益向上のための仮説構築力を養う践的カリキュラム。自らの仕事がもたらす価値を数字で可視化することは、PM・POのみならず、すべてのテクノロジー人材に求められるリテラシーです。単なる会計知識の座学に留まらず、担当プロジェクトを俯瞰し、真の価値発揮を実現するための土台を築きます。

これらに加え、スクラムマスター研修やデザインシンキング研修なども定期的に実施されており、年間延べ約150名の社員が自発的に参加。特別研修の利用率は50%を超え、日常的に「新しい領域へ挑戦する」土壌があるからこそ、CESのような海外視察においても、技術とビジネスの両面から深い洞察を得ることが可能になっています。

あえて「自由」に。CES派遣の狙い

CES(Consumer Electronics Show)は、AI、ロボティクス、モビリティなど、未来の生活を形作るあらゆるテクノロジーが集結する場所です。

今回の派遣にあたり、「視察領域」や「役割分担」についてアカデミーからは一切指定をしませんでした。それは、制約を設けることで参加者の自由な発想を阻害したくないという考えがあったからです。

目的はシンプル。

  1. 最先端の技術トレンドを肌で感じること
  2. 世界の中での自社の立ち位置を客観的に把握すること
  3. グローバルスタンダードな視座を手に入れること

参加した若手メンバーは、自らの好奇心をコンパスに、広大なラスベガスの会場へと飛び込みました。

派遣メンバーが実感した最新トレンドと自社の現在地

4日間の視察を終え、帰国したメンバーたちは、全社報告会でそれぞれの学びを共有しました。彼らが得たものは、単なる情報の収集に留まりません。

1. 「グローバルな潮流」から自社の現在地を知る

開発第2センターの磯貝さんは、AIによるビジネスモデルの変革を実感したと語ります。

「AIの実装によってエージェンシーのビジネスモデルが成果報酬型へとシフトしつつあること、そして自分たちが抱えているデータの悩みは、自動車や小売など他業界も共通して抱えているものだと理解できました。自分たちのサービス『AaaS』が今、世界の潮流の中でどの立ち位置にいるかを客観的に顧みる、非常に大きなきっかけになりました」

博報堂DYグループが提唱する、広告メディアビジネスの次世代型モデル:AaaS

2. 「世の中を動かす感覚」とマインドの変容

マーケティング事業推進センターの西川さんは、視察を通じて最新トレンドに触れることで自身の担当する仕事への考え方にも変化があったといいます。

「これまでは、日々の業務の中でテクノロジーの進化を俯瞰して捉える機会は多くありませんでした。CESを通じて、AI領域では世界中の企業が新たな取り組みを急速に進めていることを実感し、自分たちの取り組みをより広い視点から捉えるきっかけになりました。今後は、事業会社としてプロダクトやサービスをどう磨き、現場に活かしていくべきかを、より意識していきたいです。」

挑戦を後押しする、博報堂テクノロジーズのカルチャー

CES派遣は、単なる視察にとどまりません。日常の研修で培った「マーケティング視点」や「経営的視点」を武器に、世界の最先端で刺激を受け、それを自らの糧として組織全体に還元していく機会となりました。このサイクルこそが、当社の「プロフェッショナルであること」、「オーナーシップを発揮すること」そして「新しい価値を生み出すことに果敢にチャレンジすること」という3つのバリューを体現しています。

アカデミーではこれからも、社員の「やりたい、学びたい」を全力でサポートし、テクノロジーの力で社会に新しい体験を提供し続けていきます。世界との距離を縮め、その先にある未来を自らの手で作る。そんな挑戦を、私たちは歓迎します。

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