2022年4月。マーケティングとテクノロジーの力で新たな価値を創造することを目的に、博報堂DYグループのテクノロジー開発体制を集約し、誕生した博報堂テクノロジーズ。 テクノロジー人材にとって働きやすい環境の実現をめざし、設立当初からユニークな制度を策定しています。
今回は人事の地家と、制度を活用し自分らしい働き方を実現している福地にインタビュー。制度内容から実際に制度を利用してみての感想など、双方からお話を聞いてみました。
エンジニアオリエンテッドな環境を実現するユニークな制度
テクノロジー人材が働きやすい環境の実現にあたって、さまざまな制度を作った背景について教えてください。
私たち博報堂テクノロジーズのビジョンは、「世界一級のマーケティング×テクノロジー会社になる」ことです。このビジョンを達成するためには、優秀な人材を引き付け、彼ら、彼女らの成長や活躍を最大化できるエンジニアオリエンテッドな環境を構築することが必要です。そのため、IT企業として市場と比較しても高水準の福利厚生や働き方を提供する制度設計を行っています。
具体的には、博報堂テクノロジーズではどのような制度がありますか?
博報堂テクノロジーズでは、一定以上のミッショングレードの方は「裁量労働制」が適用されます。これにより、出勤や退勤の時間を自分で決めたり、日によって働く時間の長さを調整したりと、フレキシブルに働くことができます。
また、評価制度では、ミッショングレード制を導入しています。この制度では、社員が担うミッションに対する達成度合いを軸に評価を行うため、年功序列ではなく、大きなミッションを担う挑戦者を応援する攻めの評価体制を整えています。
さらには、連続5日間の休暇を年に2回自由に取得できるフリーバカンス制度、月に1度有給休暇の取得を推奨する月1プラ休、企業型確定拠出年金(DC)、その他ライフステージに応じた福利厚生などライフのサポートにも力を入れています。
フレキシブルな働き方とキャリアアップを支える制度
副業制度の詳細について教えてください。
22年8月より、副業制度の運用を開始しました。 エンジニアとしてのキャリア拡張はひとつの会社の中だけにとどまる必要はありません。 副業や外部との関わりを通して新しい技術を学んだり、ノウハウを身につけたりした結果、博報堂テクノロジーズでの業務に相乗効果をもたらすこともあるはずです。
そういった自律的なキャリア開発・スキルアップをめざす社員を応援するため、副業制度を用意しています。実際に、副業制度を利用して、友人の会社のプロダクトの開発を手伝っている社員や、新規事業開発のコンサルなどに挑戦している社員もいます。
※ 副業制度は、一定以上のミッショングレードに適用
※ 競業避止など、申請承認制
リモートワークの制度詳細について教えてください
「ベストプレイス」での勤務を推奨しています。出社と在宅勤務を有効に活用しながら、個人とチームのパフォーマンスが最適となる「ベストプレイス」で働きましょうという考え方です。
また、快適な在宅環境を整えていただくための支援として「リモート環境手当」を月額5000円、全社員に支給しています。 出社頻度については、部署やチームによって異なりますが、会社全体での規則はありません。
リモートワークが中心のチームでは、地方に住んでいるメンバーも在籍しています。2022年7月に実施した社内アンケートの結果では、約8割の社員が週2回以下の出社率であることがわかりました。
首都圏以外の地方に住み働くことも可能なのでしょうか?
はい。万が一出社の要請が出た際に朝9時30分に事業所に到着できる範囲であれば、地方に住んでいただくことも可能です。仮に会社に出社する必要がある場合は、15万円までの交通費を上限とし支給しています。もちろん新幹線や飛行機での通勤も支給対象です。
この制度によって、採用面では地方にお住まいの優秀な方々を採用できるようになりました。社員にとっても、居住地の選択肢が増えるなど、メリットの多い制度です。
制度だけでなくオフィスも働きやすさを意識された設計になっているんですね。
赤坂Bizタワーのオフィスは、リモートワークを前提として作られており、従来のような「毎日朝9時に出社して、18時まで座って仕事する場所」という一般的なオフィスとは異なる設計になっています。
まずフリーアドレス制を採用しており、出社の際は自由な席に座って仕事ができる環境です。 一方フリーアドレスは、一般的には集中しにくいというデメリットがあるとも言われています。そのため博報堂テクノロジーズではオフィス内にさまざまなエリアを設けています。
簡単な打ち合わせができるように、会議室以外にも窓際に4名用テーブルがありますし、立って作業をしたいときに利用できるカウンターテーブルもあります。 目的にあった環境を作ることで常に一人ひとり、一つひとつの業務のベストパフォーマンスを出しやすいことを意識しています。
その他にもウォーターサーバーや、大きな冷蔵庫、電子レンジなどあれば嬉しい備品もそろえていて、クリスマスなどの行事にはイベントを開催しています。 せっかくの出社機会ですので、コミュニケーションのきっかけになるような場作りを推進しています。 赤坂以外に恵比寿・豊洲にもオフィスがあり、配属部署によってメインの拠点が異なります。
▲オフィスでのクリスマスパーティーの様子
では、実際に働いている社員はどのように制度を活用しているのでしょうか? 博報堂テクノロジーズでシステム開発のPM/PdMとして活躍する福地から制度を利用する社員の立場で語ってもらいました。
自分らしい働き方を追求し、大きな裁量を持って仕事ができる。
現在の業務内容と普段の働き方について教えてください。
博報堂DYグループが提唱している広告メディアビジネスの次世代型モデルAdvertising as a Service(以下AaaS)のプロダクト開発を行う部署に所属し、各種プロダクトのPdM(プロダクトマネージャー)、インフラ環境整備やクラウド活用推進、チームマネジメント等を行っています。
PdMとしてはTele-Digi AaaSやDigital AaaSの担当として、大量の広告データを蓄積するデータウェアの開発や、それらを活用した機械学習・AI開発を用いたWebアプリケーション開発などが主な役割です。インフラ領域としては、われわれは主にGoogleCloudを使用しているのですが、現状保守・改善はもちろん、Google社とコミュニケーションを取りつつPreview版機能も含めた最新サービスの利用を推進したり、アプリケーション開発チームの設計相談に乗ったりしています。
働き方としては、基本的にリモートで働いています。ランチや飲み会、ワークショップなど対面でのミーティングがあるときには出社をしますが、何もない場合は1カ月程度リモートワークが続くときもあります。平均すると週に4日リモート、1日出社というスタイルで仕事をしていますね。
ほとんどがリモートワークなのですね。マネジメントをする上でメンバーとのコミュニケーションはどのようにとっているのですか?
リモートの場合、チームメンバーと気軽に声をかけあうことができないため、日次~週次の 1on1 などでざっくばらんに会話する時間を確保するようにしています。 もともと博報堂DYグループ自体はお喋り好きが集まっている会社かな?と思う反面、博報堂テクノロジーズとしてはエンジニア・コンサル・データサイエンティストなどさまざまなバックグラウンドの方が集まっています。
そのためマネージャーとしては、たとえば相手によって顔を出したり出さなかったり、業務状況を聞くだけでなく組織やプロダクトの将来について軽く議論したり、興味のあることをお互いに話し合ったりなど、相手の負担にならない範囲で漠然と抱えている悩みをしっかりと聞き出せるように工夫しています。
個々人の裁量が大きい職場なので、一人で抱え込んでしまったり、業務の負担が大きくなったりしないように、ワークライフバランスの状態についてはとくに注意するようにしています。
これまで経験された職場と博報堂テクノロジーズでの働き方で大きく変化した点はありますか?
今までもフルリモートでの勤務経験があったので、そこまで大きい変化はなかったように思います。ただ、博報堂テクノロジーズの豊富な休暇制度とその活用割合の高さには驚きました。
前述のフリーバカンス制度は最大5日連続で休む制度なので現場としては一見、なかなか活用しづらいと思っていたのですが、管理職から若手まで皆さん意外としっかり取得しています。メンバーの有給取得状況に合わせて、チーム全体で打ち合わせを調整する動きなどが見えるため、休みを取りやすい会社だな、と感じています。
また独立系SIerからユーザー系IT企業に転職したことにより、自身の裁量・責任で仕事の調整をしていけるようになりました。もちろんトラブル対応など場面によっては緊急に対応しなければならないこともありますが、出退勤のコントロールもしやすいため、緩急をつけて働くようにしています。
休むと決めたところはしっかり休み、やるときはやる。制度を活用しながらコントロールしていけるのは 博報堂テクノロジーズならではの働き方です。
福地さんが博報堂テクノロジーズで「働きやすい」と感じたことを教えてください。
エンジニア目線の意見にはなりますが、GoogleWorkSpaceやSlack、Notion、Figma、Miroなどさまざまなツールを使って仕事ができるようになった点が楽しく感じています。 博報堂テクノロジーズではエンジニアの働きやすさを追求してくれるため、新しいツールが出たらまず試してみようという意識が高く、そのための予算も惜しまない空気がある点はありがたいです。
前職はSIerでお客様からプロジェクトを受注する立場だったため、何を行うにもお客様に確認を取る必要がありました。ましてや使ったことがないツールを試すことはなかなか実現が難しかったため、この点は前職に比べて変わったと感じています。
現在応募を検討している方に向けて、博報堂テクノロジーズのおすすめポイントを教えてください。
博報堂テクノロジーズは博報堂DYグループという大企業にありながら、まるでベンチャー企業のように一人ひとりが持てる仕事の裁量がとても大きい職場だと思います。
また、まだまだ発展途上の会社なので新しいことにもどんどんチャレンジできます。私自身もまだまだ今までにないチャレンジを行っていきたいと考えています。 そういう意味では、できる範囲でひたすら開発に集中したい方よりも、いろいろなことに興味があってチャレンジしたい、自己実現のために裁量を持って働きたいという方にはうってつけの会社だと思います。
自分でキャリアを描ける方にとっては、その仕事ぶりをしっかりと評価してもらえる制度と、自分らしく働ける福利厚生がそろっているので、非常にやりがいを持って働けます。 実現したいことやめざしたい姿があって、新しいキャリアを模索している方はぜひご応募いただけたらうれしいです!
関連情報
関連するテーマ
関連する求人情報
- 【メディアDX】データサイエンティスト
- 【メディアDX】開発プロジェクトマネージャー/プロダクトマネージャー
- 【メディアDX】DX推進プロデューサー
- 【メディアDX】データビジネスリーダー
- 【メディアDX】バックエンドエンジニア・データエンジニア
- 【メディアDX】フロントエンド開発 プロダクトマネジャー