ネットワークを構築し、ChatGPTの利活用を推進。楽しみながら新たな知見を蓄積

「博報堂DYグループの各拠点のLAN環境や、拠点を結ぶWAN環境、インターネット利用環境など、博報堂DYグループの社員が業務を行うためのネットワークインフラを構築するのが私の役割です。一例としては、オフィスの移転や新設の際に、業務委託のメンバーと協力しながら、新しいオフィスのネットワークの構築を行っています。

基本的なフローとしては、まずオフィスのレイアウトや規模に応じて必要な機器の台数や回線を検討。大まかに物理設計と論理設計を行ったうえで、ベンダーから見積もりを取得し、その内容で社内承認を取得します。そして機器や回線の手配、作業手順書の準備などを進めながら、当日はベンダーと一緒に現地に出向いて機器に設定を投入。翌営業日に社員の皆さんが問題なく使えていることを確認して、一連の作業が完了します」

ネットワークの構築に従事する一方で、芹澤はChatGPTの利活用を支援するため社内環境の整備にも携わっています。

「ChatGPTをセキュアに使えるよう環境を整備するところからプロジェクトが始まり、現在はChatGPTを用いた社内アプリケーションの開発を行っています。具体的には、博報堂DYグループの社員がIT関連で困り事があった際に、解決までの手間を軽減するため、質問に対して自動回答できるアプリケーションの開発を進行中です。ネットワークに軸足を置きつつ、新しいことにも挑戦させてもらえています」

※ 詳細はこちらの②③を参考
博報堂DYグループの博報堂テクノロジーズ、「ChatGPTソリューション開発推進室」を発足。~300名規模のプロンプトエンジニアリング体制構築へ~

企業活動の生命線とも言えるネットワークの構築に携わりながら、社内の業務効率化も推進している芹澤。仕事と向き合う中で大切にしていることがあります。

「人生の中でも仕事のために費やす時間はとても多くなります。だからこそ、いかに楽しくできるかを大切にしていますし、楽しんで取り組むほうが成果を発揮しやすいと考えています。そのためにも私が心がけているのは、主体的に動くということです。指示を受けて動くだけではなく、博報堂DYグループのネットワークがどうあるべきか、どうしていくべきかを主体的に考える。そして自ら提案や改善に取り組んでいくと、自然と仕事が楽しくなります。

もう一つ大切にしているのが、自分のレベルアップを意識することです。ネットワーク担当としての業務において、私は企画や管理をメインに担当しており、設計や構築は業務委託のメンバーが主に行っています。そのためネットワークの知識やスキルをさらに高められるよう、設計や構築にも積極的に参加。自分の知見を生かしながら、他のメンバーの知見を吸収できるように取り組んでいます」

コスト削減よりユーザーの利便性を重視。テクノロジーへの投資姿勢が入社の決め手に

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2015年、大手電気通信事業会社に新卒入社した芹澤。そこではシステムの運用・保守に携わっていました。

「入社してすぐ担当したのは、スマートフォン用の電話交換機システムの保守・運用業務です。その後、情報システム部門に異動し、コールセンターの電話基盤システムのインフラ担当として、要件定義から保守運用までの全工程の対応を行っていました」

そこで約8年の経験を積んだ芹澤は、今後のキャリアを見据えて転職を考えるようになります。

「長く勤めて仕事に慣れるのは良いことなのですが、チームの中でも上位の立場となり、自分が成長しているという実感がなかなか得られなくなっていました。このまま同じ環境に居続けていると、スキルが伸びずにキャリアが停滞してしまう。そういう危機感があり、転職を意識するようになったんです」

成長できる環境を求めて始めた転職活動。その中で出会ったのが、博報堂テクノロジーズでした。

「前職では、情報システム部門はコストセンターという側面が強く、コストの削減が最重視されていました。

博報堂テクノロジーズのグループ情報システムセンターは、会社の設立にともない博報堂DYホールディングスから移管された部門です。面接で話を聞く中で、社名に『テクノロジーズ』と冠しているとおり、今後テクノロジーに積極的に投資していく姿勢を実感。また、ユーザーの利便性にプライオリティを置いていることがとても印象的でした。

この会社でなら目的に向かって成長できると考え、転職を決めました」

そして芹澤は、2023年4月に博報堂テクノロジーズに入社。初めての転職ということもあり、前職と大きな違いを感じたと話します。

「最初から大きな裁量権が与えられていて、『ユーザーにこういうメリットがあるのでこういうネットワークを構築したい』という自分の想いを込めた提案をすることができました。そしてそれが良いと判断されたらすぐに採用し、実行に移る。そのスピード感は、コスト削減を追求するあまり承認に時間がかかっていた前職とは大きく異なりました。『やりたい、やった方がいい』と思ったことをスピード感をもって実現できるのはやりがいになっています。

また、仕事が進めやすいだけでなく、フリーバカンス制度など休暇制度も充実していて、働きやすい環境があることも魅力的でした。出社とリモートワークを有効に活用しながら、個人とチームのパフォーマンスが最適となる『ベストプレイス』での勤務が推奨されているので、自分のプライベートも考慮しながら勤務スタイルを選ぶことができています」

規模が大きく複雑なネットワーク。今までにない挑戦が成長につながっていく

芹澤が博報堂テクノロジーズに入社して最初に携わったのは、地方拠点のオフィス移転に伴って移転先のネットワークを構築するという業務でした。

「拠点の規模としてはそこまで大きくなかったため、案件としては難しいものではありませんでした。ただ、博報堂DYグループは400以上もの会社から構成されている大規模な組織体。そこにネットワークを張り巡らせる必要があるため、全体像をつかむのにかなり苦労しました。

一緒に仕事を進める業務委託のメンバーが経験豊富なため、わからないことは教えてもらいながら、拠点ごとのネットワークの構成について理解を深めていきました」

グループの規模が大きい故の難しさ。だからこそ、その経験が成長につながると芹澤は話します。

「規模が大きい分、さまざまな機器や技術が利用されているため、新しい知識やスキルを習得することができています。これまで自分が携わったことがないようなスケールのネットワークを、どうやってよりよいものにしていくか。それを考えることはとても興味深く、貴重な経験を通じてレベルアップできていると実感します」

新しい経験に挑戦する過程において、コミュニケーションの取りやすい雰囲気や、サポート体制にも支えられたと語る芹澤。

「入社してから1カ月間は毎日出社していたのですが、困ったことがあればすぐに質問できるように、同じ部署の誰か一人は必ず出勤してくれていました。そうやってサポートが充実していたおかげで、会社の雰囲気にすぐなじむことができたと感謝しています。

また、グループ情報システムセンターは転職者が多い部門のため、それぞれのバックグラウンドを生かし合えることも、仕事を進める上で有意義だと感じています。中でも私が携わっているChatGPTの業務は、部門を横断して進行しているプロジェクトです。そのため、経歴も年齢も多様な人材が集まっていて、『粒ぞろいより粒違い』な会社であることを実感。前職の経験に基づいてそれぞれが異なる観点から意見を出し合うので、とても刺激的で新たな気づきを得ることができています」

成長を支援する環境を生かし研修にも参加。さらなるレベルアップをめざして

新天地で働き始めて約5カ月、まだまだ学ぶことが多いと言う芹澤は、今後の目標を次のように語ります。

「今はまだ、ネットワークの設計や構築のプロセスにおいては、自分よりベンダー側や業務委託のメンバーのほうが知識や技術を持っているため、助けてもらうことが多いと感じています。より快適なネットワーク環境を整備するためにも、もっとレベルアップし、お互いに高め合えるような存在になりたいです。

そして常にユーザー第一で高い品質を維持しながらも、スマートで無駄のないネットワークの構築を追求したい。それによってコストの削減にも挑戦し、会社の経営に貢献したいと考えています」

目標の実現に向けてレベルアップするため、芹澤は現在、社外の研修に取り組んでいる最中です。

「私は前職で主に電話系システムのインフラを担当していたので、オフィスネットワークに関する専門知識をもっと学ぶ必要があるということを面接の際に伝えていました。それを上司がきちんとくんでくれていて、私が研修を受けたいと申し出たら、費用のことは気にせず受けたい研修を受けていいと背中を押してくれたんです。

本人の意思さえあれば、成長をバックアップしてくれる環境があるので、それを最大限に活用したいと思います。現場でも学ぶことは多いですが、研修でもしっかり技術を習得することで、成長のスピードを加速していきたいです」

できることを増やし、やりたいことを実現するために研鑽を積む日々。芹澤と同じように、博報堂テクノロジーズで新たなキャリアを築きたいと考えている仲間へ、メッセージを送ります。

「裁量が大きく自分で考えて提案できることが、この会社の魅力です。仕事で実現したいことがあり、そのために必要なプロセスを自分で検討して実行できる。そんな行動力のある方が活躍できると思います。

博報堂テクノロジーズは、良いプロダクトを開発するため、そしてそれができる働きやすい環境をつくるために、テクノロジーへの投資を惜しまない会社です。テクノロジーの力を生かしながら、会社と共に大きく成長したいという方と、新しい価値の提供に挑戦していきたいです」

※ 記載内容は2023年10月時点のものです

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