最新技術の可能性を徹底的に調査━確立されていない領域で新しい風を吹かせる
マーケティングDXセンターのプロデュース3部で、プロジェクトマネージャーを務めている岸本。VRやAIの知見を生かし、最新技術のフィジビリティ調査を主に担当しています。
「具体的には、拡散モデルや大規模言語モデルをはじめとした、あらゆる入力から幅広いコンテンツを生成できるモデルとそれらを取り巻く技術の両者を活用したシステムの実現可能性の検証を行っています。他にもメタバースに関する企画・開発の支援や、VR・ARアプリの開発など、幅広い業務を担当。さまざまな部署のメンバーを巻き込みながら、企画段階から支援することが主な業務です。
たとえば社内で大規模言語モデルを活用したシステムをフルスクラッチで開発するとどれぐらいの工程や作業量が発生するのかを検証したり、3Dスキャンを使ってデモアプリを開発し、どういう企画として展開できそうかを調査したり。新規事業の創出を技術的にバックアップすることを目的としています。
プロジェクトによってチームの人数は異なり、データサイエンティストや企画開発の方を集めた大きなプロジェクトに参加する場合もあれば、チーム内で考えたアイデアを『これは実現したらおもしろそうだからやってみよう』といった感じで、2名で行う場合もあります」
携わるプロジェクトの規模に関わらず、岸本が仕事に取り組む上でいつも大切にしていることがあります。
「自分がその最新技術を実際に使ってみておもしろいと思えるかどうか、そしてそれを使って成果をきちんと発揮できるかという観点を大切にしています。誰でもそうだと思うのですが、おもしろくない仕事ってやりたくないですよね。やらなければならない仕事を、どうすればおもしろくできるのか。それはエンジニアとしてキャリアをスタートしたときからずっと意識しています。
私が調査や検証に携わっている最新技術は、まだ世の中に出たばかりで評価が確立されていないものがほとんどです。そのため、それが新しいサービスやプロダクトを開発する上で意義があるということを、責任を持って証明しなければなりません。徹底的に調査や検証を行いながら、最新技術で新しい風を吹かせたいという想いで取り組んでいます」
ユーザーに直接価値を届けたい。マーケティング×テクノロジーに感じた新たな未来
岸本がエンジニアを志したのは、XR・メタバース技術の社会実装をめざすスタートアップ企業のインターンシップに参加したことがきっかけでした。
「大学で学んだエンジニアリングやコンピューターサイエンスの知識を生かして、VR会議アプリの開発や会議体験を向上する技術リサーチを担当しました。具体的には、バンド経験に基づいて空間音響や照明、モーションキャプチャの調査を実施。今でいうメタバースの実現に携わりました」
インターンシップを経て、エンジニアとして幅広い経験を積める環境で働きたいと考えた岸本。インターネットソリューションの開発・運用を行う大手企業に就職します。
「VRと画像解析の知見が評価され、新卒ながら技術リードのような立場でプロジェクトを進行していました。顔認証システムの開発に携わったり、消費者の購買行動を分析できるAIカメラのプリセールスを担当したり。上流工程から下流工程まで携わっていたのですが、会社の方針でコンシューマー向けの開発事業が整理されることになったんです。
それを機に考えたのが、ユーザーに直接価値を届けることができ、もっと社会的にインパクトを与えられる仕事に携わりたいということ。その想いを実現するために転職を意識し始めたころ、出会ったのが博報堂テクノロジーズでした。『マーケティング×テクノロジーによって社会と生活者に新しい価値・体験を提供する』というミッションを掲げ、その実現に向けてイノベーションを推進している。ここでなら自分がやりたい仕事ができると考えました」
そして2023年3月、岸本は博報堂テクノロジーズに入社。新しい環境で仕事をする中で、優秀なメンバーに刺激を受けていると語ります。
「私はプロジェクトマネージャーを担当していますが、人を上手に巻き込んで、プロジェクトの規模をスケールする能力に秀でたメンバーがとても多いと感じます。自分一人でできることは限られているので、周囲の力を借りながら実現できる領域を広げていく。そうしたノウハウはとても参考になりますし、私も積極的に吸収しているところです。
あと、前職では黙々と作業をするエンジニアが多かったのですが、博報堂テクノロジーズのエンジニアはコミュニケーションが活発で、話す際の熱量が高いことも印象的でした。相手の意見を聞きつつも、自分の意見をきちんと表明するという姿勢があるので、建設的な話し合いがしやすいと感じます」
“粒違い”なメンバーから得る新たな知見を生かして、自身の領域を広げていく
博報堂テクノロジーズに入社して約半年。前職のカルチャーとの違いを感じながらも、多様なメンバーから学ぶことが多いと岸本は語ります。
「前職では、とにかくスピード感を持ってアウトプットを出すことを大切にしていました。そのため、ユーザーの評価をどのように獲得するかなど、戦略を練ってプロジェクトを実行する機会があまりなかったんです。
博報堂テクノロジーズには、各分野のスペシャリストが揃っています。そのため、アウトプットのデザインや機能、流通の仕組み、そしてユーザーに体験価値を提供するまでの設計を緻密に考えながら、プロジェクトを進行することができる。それは『粒ぞろいより粒違い』なバックグラウンドを持つメンバーが集まり、それぞれの知見を生かし合える環境だからこそだと思います。
とくに、マーケティングというとても範囲の広い活動において、データ分析や広告宣伝など、さまざまな専門分野の知見を持つメンバーの層が厚いことは大きな強みです。私はテクノロジーのスペシャリストなので、そうしたメンバーから新しい知識やノウハウを日々学ぶことはとても刺激的。そしてマーケティング活動をより有効に展開するために、どういう基盤やシステムが必要になるのかを考えることで、自分の領域が広がっていくのを実感しています」
“粒違い”なメンバーが揃っているからこそ生まれるシナジー。一方で、考え方の違いは対立を生みやすいとも言えますが、岸本はコミュニケーションが円滑だと話します。
「お互いに自分にはない知見を持っていることに対するリスペクトがあるので、仕事をしていて摩擦を感じることはありません。マーケティングの観点から自分のアウトプットに対する意見や評価をもらえることは、新たな気づきを得るチャンスであり、成長の糧になっていると感じます」
そんなふうに周囲と切磋琢磨できるだけでなく、やりたいことに挑戦できる環境があることも、博報堂テクノロジーズの魅力だと語る岸本。
「私が以前の職場でVRアプリの開発を担当していたときにやり残したこと。それを今持っている技術や知見と合わせて、思う存分実現できていると感じます。目先の利益を優先するのではなく、本人のやりたいという気持ちを大事にしてもらえる。そういう自由度の高い環境で、伸び伸びと仕事をすることができています」
いつかCTOになることをめざして。幅広い経験を積み、経営的な視点を養いたい
新しいことに挑戦しながら成長を続ける岸本。思い描いているキャリアについて次のように語ります。
「プロダクトの開発から拡販に至るまでのプロセスに精通し、利益を追求できるようになりたいと考えています。そして長期的にはMOT( Management of Technology )の知識を習得して経営的な視点も養い、いつかCTOになることが目標です。そのステップとして、ベンチャー企業で経験を積むことも選択肢の一つだと考えています。
上司にもよくそういう相談をしていて、博報堂DYグループはジョイントベンチャーの設立に積極的なので、参画できるチャンスがあれば挑戦してみたいです。そこで自分の可能性を試し、能力を拡張していきたい。そして技術を軸に、事業の成長戦略を考えられるような人材として成長していきたいと思います」
キャリアに対する考え方も多様で、相談しやすい環境がある博報堂テクノロジーズ。そうしたカルチャーが合う人材に、積極的にジョインしてほしいと岸本は話します。
「私がマーケティングDXセンターに向いていると思うのは、専門分野を持ちつつも、一つの領域や業界にこだわらない方。そしてアンテナを広く立て、あらゆる業界を横断できる柔軟性を持つ方です。またバックグラウンドの核として、テクノロジーに関する専門知識やスキルを持っていることが理想的だと思います。
博報堂テクノロジーズは、グループ会社が展開する多様な事業を支援しているため、自分の専門領域以外にもさまざまなプロジェクトに携わることが求められます。それを専門外だからやりたくないと思うのではなく、キャリアの可能性を広げるチャンスだと考えて楽しむことができる。そんな方が活躍できると思います。
私が博報堂テクノロジーズで働いていて感じるのは、とても自由度の高い会社だということです。それはやりたいことが明確にある方にとっては素晴らしい環境です。一方で指示がないと動けない方にとっては、何をすればよいかがわからずやりがいを見出すのが難しい環境だと言えます。マーケティングとテクノロジーの融合で新たな未来を実現したい━━そんな意欲のある方の挑戦を待っています」
※ 記載内容は2023年9月時点のものです
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