急速なテクノロジーの進展により、産業構造、ビジネス構造、ヒトの役割の再定義が進行している中で、テクノロジー×クリエィティビティの力で新たな「生活者価値創造」を追求し、社会課題解決に取り組んでいるマーケティングDXセンター。
今回は、プロデュース2部の山梨が、健康経営支援プログラム「健診戦」のサービス開発をする、麻生部長、松本さん、和田さんにインタビューをしました。
(「健診戦」について)
身近な課題に「やりたいことドリブン」で取り組む健診戦チーム
山梨:本日はよろしくお願いします。まずはみなさん、健診戦チームでの役割を教えてください。
松本:私は博報堂の所属で、サービス企画を担っています。健診戦をどのようなサービスにしていくかを考えたり、クライアントと向き合ってニーズを抽出したりしています。
麻生:開発側は私と和田さんで役割分担をしていて、私は主にバックエンドの開発を担当しています。
和田:私はフロントエンドの開発をしています。サービス全体を見るとステークホルダーは多いのですが、サービス開発は現在この3名で行っています。
山梨:健診戦は、どのようなサービスですか。
松本:健診戦は、健康経営に課題を感じている企業向けのBtoBサービスです。どの企業でも必ず実施されている定期健康診断のヘルスデータに着目し、社員一人ひとりの昨年度からの健康改善度をスコア化して表彰するプログラムを提供しています。いわば、健康診断をエンターテインメント化するサービスです。2019年に博報堂DYグループ内で実証実験を開始し、現在はグループ外の企業へもサービス提供しています。
社員の健康を重要視する企業が増えている中で、博報堂としてできることは何か、と考えて生まれた答えのひとつが健診戦でした。特定の企業の課題ではなく社会課題へのアプローチとして始まったということもありますし、そもそも健康というのは私たち自身にとっても身近な課題なので、自分たちが欲しいもの、やりたいことを反映した「やりたいことドリブン」のサービスづくりにこだわっています。今まで健康に無関心だった人たちにも楽しんでもらえるように、クリエイティブにもこだわっていますね。


▲社内プロモーション用ポスター
健康診断をエンターテインメント化し、行動変容を生む
山梨:博報堂DYグループでは2019年から継続して健診戦が開催されていますが、これまでにどんな反響がありましたか。
松本:結果が見られるサイトにレーダーチャートが表示されるのですが、それをキャプチャして報告してくれる方が何人もいたり、表彰者に渡されるステッカーをPCや社員証に貼ってくれている方がいたりするのは嬉しいですね。

▲健康改善度フィードバックグラフィックのイメージ
麻生:健康診断の時期が近づくと、「健診戦エントリーした?」という会話がちらほら聞こえるようになってきていて、社内でも広がってきていることを実感しています。
それから、各指標で健康改善度が高い人が表彰されるのですが、私自身が過去2年連続で表彰されていて、成果を感じられていることも嬉しいです。
山梨:実際に、組織として健康改善の効果も出ていますか。
松本:京都大学大学院医学研究科近藤尚己研究室にご協力をいただき、継続的に効果検証を行っているのですが、健診戦に参加することでメタボリックシンドロームの改善等に繋がる可能性があることが分かってきています。

立場や職種を越え、同じ方向を向いて進める強さ
山梨:健診戦チームはすごく一体感があるな、と見ていて感じるのですが、ワンチームで良いサービスを作るための秘訣を教えてください。
松本:クライアントの要望や企画などを私から提案する際には、背景や私の思いをお伝えしながら、相談ベースで話を持って行くということを基本にしています。課題を解決するためにはどうしたら良いのか、開発メンバーの意見も聞いて、できるだけ全員の意見を反映しながら進めていきたいと思っています。
和田:通常のサービス開発の場合は、企画の方が持ってきたものに対して、開発側が技術的、スケジュール的に可能かどうかを検討し、できる、できないという話をする流れになりがちだと思います。
でも、健診戦の場合は、松本さんが今おっしゃっていたように相談ベースで話を持ってきてくれるのと、開発側のこともよく理解してくださっているので、最初からみんなで話し合いをしながら、何をどう作るかを決めることができます。作るものの経緯がわかった状態で開発を進められることで、やりがいにも繋がります。
開発に関する打ち合わせも麻生さんと私のみで行うことはなく、常に松本さんを含めた3人で行っています。打ち合わせ中に出た意見をもとに、その場で簡単なプロトタイプを作ってすり合わせを行うこともあります。

麻生:松本さんのキャラクターに救われている部分も大きいですね。やりたいことに対して全員が同じ方向を向くことができていると感じます。もちろん職種が違うのでお互いわらかないところや見えていない業務もありますが、企画側がお願いをする、開発側がお伺いを立てる、という関係になることなく、あくまで同じチームのメンバーとして、相談をしながら様々な調整を図っていくことができています。
やりたいことがたくさんあるので、これからチームを大きくしていきたいと思っていますが、人数が増えても今のチームのあり方は大切にしてきたいです。
ワンチームでのサービス開発が個人の成長にも繋がる
山梨:健診戦チームでサービス開発をする中で、ご自身の成長を感じられることはありますか。
和田:私は現在健診戦チームでフロントエンドの開発を担当していますが、新卒入社したSESの会社では主にPHPでバックエンドの開発をしていました。その後博報堂テクノロジーズに転職し、健診戦にアサインされたときに「フロントもやってみる?」と声をかけていただきました。健診戦は見た目が華やかなので難しそうという印象もあったのですが、フロントエンド開発にも興味があったので思い切って挑戦をすることにしました。
松本さんも麻生さんも、経験が少ない私の意見をしっかりと聞いてくれて、できると思うよと言って任せてくれるので、健診戦チームに入ってからできる開発がぐっと増えました。声をかけていただいたときに、フットワーク軽く、やってみようと決断してよかったです。今後はもっと領域を広げていきたいと思っています。
麻生:健診戦は我々の部署で唯一SPAを導入しているサービスなのですが、SPA開発を専門とするフロントエンドエンジニアは採用していません。そういった状況の中で、領域未経験の和田さんが興味を持って、努力し、フロントエンドエンジニアを名乗れるまでの実力をつけてくれたことは、私としても嬉しいです。
実は山梨さんも一時期健診戦に携わってくれていたのですが、その時も専門ではないのにPythonからJavaへのリプレイスをやり遂げてくれましたよね。チャレンジ精神、ハングリー精神が旺盛なメンバーが集まってくれているなと感じています。

メンバー一丸となって、サービスの拡張を目指す
山梨:今後、健診戦をどのようなサービスに成長させていきたいですか。
松本:健康サービスというのは世の中にたくさんありますが、健診戦はちょっと異質というか、いわゆる健康っぽくなく、エンタメ要素満点なところが博報堂DYグループらしくて良いと思っているので、そこは大切に守りながらサービスを拡張していきたいと思っています。スマホアプリも作りたいですし、PHR(パーソナルヘルスレコード)の活用も進めたいと考えていて、やりたいことは尽きないので、コンテンツやプロダクトとしての幅はどんどん広げていきたいです。
和田:松本さんからPHRの話がありましたが、近年スマートウォッチやスマートリングなど、睡眠の質や健康状態を測ることができるデバイスが増えてきていることを受けて、最近は自分たちでそういったデバイスを試してみながらデータの活用方法を模索しています。このように検討段階からワクワクできるチャレンジがどんどん積み上がってきているので、みんなで楽しみながら健診戦というサービスを大きくしていきたいと思っています。
麻生:チームの中で一番健康に課題がある私を健康するためにはどんなサービスが必要か、という話をよくしているのですが(笑)、何が私を健康にしてくれるのかわからないので、健診戦としていろいろなチャレンジしてみたいと思っています。
そのために、健康に対して広い視野で考えて、こういうことをやってみたいという意見を出したり、ほかの人が持ってきたアイデアを広げたりすることができる仲間を増やして一緒に健康になる仕組みを作っていきたいです。
山梨:これから健診戦をもっと良いサービスにしていくために、どんな人に仲間に加わってほしいですか。
麻生:やはり健康という誰もが抱える課題に対して、興味を持ってチャレンジしていきたいと思ってくれる方に仲間になってもらいたいです。あとは、「開発」という割り切りをせずに、他のメンバーの意見も尊重しながらサービスを良くするためのアイデアを出せる方に加わっていただけると嬉しいです。
松本:そうですね。チームみんなでサービスを作っているという意識を持って、意見を出してくれる方が来てくれるといいなと思っています。
和田:一緒により良いサービスを模索しながら頑張っていきたいですよね。
麻生:私のオールA判定をみんなで目指しましょう!

※ 記載内容は2024年12月時点のものです
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