入社後まもなく、数十億円規模のシステム移管プロジェクトの推進役に
博報堂テクノロジーズと関連会社のシステム企画業務、経理業務、総務業務の3つの領域を担うマネジメントセンター 経営管理部。部長である小柏は、部下のマネジメントや各種プロジェクトを主導しています。
「5名の部下を率い、既存定型業務の管理、業務効率化の推進、リスク軽減策の検討・共有、さらにはアドバイスやピープルマネジメントなど幅広い業務を担当しています。現在とくに注力している分野は、博報堂DYホールディングス及び関連会社の保有リソースを博報堂テクノロジーズに一元集約し、名実共にシステム戦略会社としての基盤を構築することです。この大規模プロジェクトのリーダーとして、チームを牽引しています。
システムごとにKPIなど費用対効果を測定し、今後のシステム開発における投資効果、戦略としてどれだけの効果が見込めるのかベースとなる指標・判定プロアセスの構築・体制づくりも並行して進めております」
入社後すぐにこのプロジェクトのリーダーを任された小柏。業界やカルチャーが異なる環境で指揮を執る難しさを感じつつも、着実に前進することを意識しながら取り組んできました。
「昨日よりも今日、今日よりも明日と、知識や経験を一歩一歩確実に積み上げることを心がけながら仕事に臨んでいます。社内のコミュニケーションツールを通じてメンバーの業務進捗や考えをこまめにフォローし、わからないことがあればすぐに尋ね、理解を深めるようにしてきました。
プロジェクトにおいて自分が価値を提供できたと実感できるのは、メンバーに対する提案をきかっけに議論が深まり、具体的な進捗につながったときです。受け身ではなく能動的にプロジェクトを推進することを重視しています」
メガバンクでの経験が強みに。多角的キャリアが照らす新たな組織づくりの道筋
博報堂テクノロジーズへ転職する前は、メガバンクに新卒入社し21年間勤めた小柏。前職では、財務企画部の主計室で決算業務に従事し、システム開発・企画部ではシステムのコスト削減・調達を担当。さらに、総務・経営企画部では約700店舗の運営方針を統一し、ペーパーレス化やコスト削減をめざすプロジェクトをリードするなど、幅広い経験を積んできました。
「振り返ってみると、経営推進に必要なコスト管理や業務フローの改善に長く携わってきたと感じます。経営層からの依頼で進めたプロジェクトもありますが、中には自ら提案して実行したものも。たとえば、複数の部署が同じ製品を違う価格で購入していることに気づき、購買フローの改善によるコスト削減を実現したことがありました。
前職で培ったマネジメントとプロジェクト管理のスキル、各部門との横断的なコミュニケーションと調整能力は、現在の職場でも大いに役立っています」
約21年にわたって在籍した愛着ある会社を離れ、小柏が博報堂テクノロジーズへの転職を決めたのは、自身のスキルをさらに活かしたいと考えたからでした。
「業務改善のプロジェクトは、改善が実現すればそこで役割を終えます。そのため、前職での仕事はひと通り経験し尽くした感覚があり、転職を考えるようになりました。私が求めていたのは、これまでの経験を活かしながら主体的に関われる、まだ立ち上げ段階にある組織。まさにそのような環境があると感じて、当社への入社を決めました」
別の組織を知っているからこそ見えてくる博報堂テクノロジーズの特性があると話す小柏。それぞれのよい部分を取り入れながら、理想の組織づくりをめざしてきました。
「前職では、同じ情報を皆が共有しチームで議論した上で物事を進めていました。一方、博報堂テクノロジーズは、個人の能力やナレッジを活かして各自が主導して物事を進めていく傾向があります。
スピード感があることは魅力的ですが、時間をかけて全員で議論することで最適解を導けることもあります。当社のカルチャーはまだ形成段階です。前職での経験と博報堂DYグループのカルチャーを融合させながら、よりよい組織にしていきたいと考えています」
システム移管プロジェクトで得た手ごたえ。難易度が高い仕事ゆえに感じるやりがい
システム移管プロジェクトでは5つのチームに分かれて業務が進行しており、小柏は全体の統括だけでなく、そのうち3つのチームのリーダーも務めています。
「私が担当するチームは、パートナー企業との契約移管を行うチーム、システム移管後の費用対効果を検証するための基盤づくりを行うチーム、そしてグループ会社や組織間の経理財務、法務の連携を取り扱うチームです。
社長や経営層に対して週次で進捗報告するのもプロジェクトリーダーの役割。大規模かつ複雑なプロジェクトを、図解などを用いてシンプルで理解しやすいかたちに整理して伝えることを大切にしています」
プロジェクトを率いる立場として、業務を前に進めるためのアイデアを積極的に提案してきました。
「今回のリソース集約に関わる取引先は数百社に上ります。取引先各社を特定のロジックに基づいて複数のグループに分け、優先順位を設定しアプローチ方法について検討を重ねました。
結果として、関係者の了解を得て交渉の迅速化が実現しています。情報が不十分な状況で目標に向けてどのように進めるべきかを考えるのは困難な作業ですが、大きな達成感があります」
入社して4カ月。すでに自己成長と仕事のやりがいを実感できていると言います。
「難易度の高いプロジェクトへの参加を通じて日々新しい知識や経験に触れ、自身の成長を感じてきました。また、プロジェクトにせよ、日常の業務にせよ、自分の働きによる進展も見られていて、会社への貢献を実感できています。異なる考えや文化を持つさまざまな関係会社との協働は簡単ではありませんが、その難しさこそがやりがいにつながっています」
多様性が生むイノベーション。組織のこれからを、「粒違い」のメンバーと共に
博報堂テクノロジーズでは人材戦略において、異なる個性を持つ社員の多様な発想が新しいアイデアを生みだす源泉になるとの考えから、「粒ぞろいより、粒違い」というキャッチコピーを掲げています。小柏自身もそんな組織の多様性の魅力を肌で感じてきました。
「経営管理部には、私と同じ金融機関出身の方、システム領域でキャリアを積まれてきた方、博報堂で長く働かれてきた方など、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。それぞれが得意とする領域も、経験してきた企業カルチャーもさまざま。
私はさまざまなプロフェッショナルの知見を効果的に組み合わせることを得意としているので、メンバーの強みをプロジェクトの推進や組織づくりに活かす役割を果たしていけたらと考えています」
プロジェクトリーダーを務める小柏にとって、現在のプロジェクトを成功に導くことが当面の目標ですが、将来的には全社を率いることにも意欲的です。
「いずれは会社の経営に携わる立場になりたいと考えています。自分の付加価値や存在価値について常に自問自答してきましたが、会社員として働く以上、より高いポジションで広範囲によい影響を与えられる存在になりたいと思うからです。
一人ひとりの声に耳を傾け、それを咀嚼しわかりやすく伝える能力には自信があります。けれど入社してまもないため、学ぶべき点は多くあります。ひとつずつ段階を踏んで、組織をリードできる人材になることをめざしています」
博報堂テクノロジーズ、そして博報堂DYホールディングスがさらに成長するための基盤を構築するために。新しく加わる未来の仲間に向けて、小柏は次のように呼びかけます。
「当社には積極的に行動することを推奨する文化があります。行動して失敗することがあったとしても、何もしないよりは学びや経験が得られるという考えが根づいているからです。
求めるのは、自ら主体的に行動し、自分の考えや意見を積極的に発信できる方。高い熱量を持った方と働けることを心待ちにしています」
長年のキャリアで培った経験とスキルをかけがえのない強みとして、博報堂テクノロジーズに飛び込んだ小柏。粒違いのメンバーと共にイノベーションを生み出しながら、同社の成長を牽引していきます。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです